2007年10月下旬、札幌市の外国為替証拠金取引(Foreign Exchange=以下FX)業者が債務超過状態に陥り、営業停止となったというニュースがありました。皆さんはこのニュースをご存知でしたか?ここ数年、個人投資家を中心に人気を集めているFX。今回の件では、FX業者の営業停止で顧客の育毛資金がどれだけ返還されるのかは不透明という最悪の事態が発生する模様です。「投資は自己責任」という言葉を改めて痛感させられる出来事でした。そこで、今回は、FXとはどんな取引なのか、どうやって儲けるのか、そしてレーシックの注意すべき点などを解説していきます。FXとは、たとえば円を売って米ドルやユーロを買うなど、外国通貨を売買する取引のこと。米ドルやユーロはもちろん、豪ドル、NZドル、英ポンドなど幅広い通貨を取引できます。通貨には金利(以下スワップポイント)が発生しますが、この通貨の金利差を利用して儲けることができます。たとえば円と米ドルの場合、現状は円の方が低金利です。このような時にドルを買えば、金利が高いのでスワップポイントを受け取れます。反対に円を買うと、金利が低いのでスワップポイントを支払うことになります。高金利の通貨を買えば金利を受け取れますので、外貨預金のようなイメージですね。おかげで、スワップポイントを狙った取引がとても人気を集めています。FXは為替の売買ですから、為替が変動することでも儲けられます。ドル円相場が115円と仮定して考えてみましょう。たとえば米ドルを買う場合、120円と円安に動けば為替差益で儲かることになります。反対に、110円と円高に動けば為替差損が発生します。外貨預金と同じ仕組みですから、とてもわかりやすいですね。外貨預金では、為替が110円と円高に動くと損失が発生します。しかし、FX取引では、外貨預金にはない「売り」の取引を行うことで、円高に動く場合も儲けのチャンスに変えることができます。米ドルを売る場合を前述の例で考えてみましょう。もし為替が115円と円高に動けば為替差益で儲かることになり、反対に120円と円安に動けば為替差損が発生することになります。外貨預金にはない取引ですから、なかなかなじみがないかもしれません。ちなみに、この場合には、前述の例でいくとスワップポイントを支払う必要性が生じてしまいます。FXが人気を集める理由の1つに、少額で取引できる点があげられます。外貨預金では100万円の取引なら100万円が必要です。しかし、FXは証拠金取引ですから、総取引代金の数%程度の少額の証拠金を委託すれば取引できます。大雑把に言うと、5〜10万円程度のお金があれば、100万円を取引することも可能なのです。外貨預金100万円が110万円になったら、10万円の儲けです。100万円に対して10万円の儲けです。一方、証拠金10万円で100万円のFX取引を行って110万円になったとします。この場合は、10万円で10万円儲けられるわけですから、いかに効率のいい取引かがわかると思います。とは言え、投資では必ず儲けられるとは限らず、損をする場合もあります。前述の例で考えてみましょう。外貨預金100万円が90万円に減ってしまえば、10万円の損失です。100万円のうちの10万円ですから、まだ90万円残っています。一方、FXの場合には、100万円が90万円に減ってしまうと、証拠金10万円の全額がなくなってしまいます。例では10万円の損失で済んでいますが、数百万円の証拠金がすべてなくなってしまう恐れもあるのです。FXでは実際の資金力以上に取引することが可能ですから、リスク管理には十分な注意が必要にはなってくるでしょう。さらに、今回、FX業者の営業停止により、顧客の資金の多くが返還されない可能性もあるという最悪の事態が発生しました。FX業への苦情が多かったという背景から規制が強化されてきたわけですが、改めてFX業者選びが大切だということを認識させられたように思います。