FXでは、為替や動きを利用しても受けることができます。ドル円相場が1ドル110円から120円と円安ドル高、100円と円高ドル安に動く場合で考えてみましょう。外貨預金では、120円と円安ドル高になれば儲けられますが、100円と円高ドル安に動くと損失が発生します。しかし、FX取引では、外貨預金にはない売りの取引を行うことができます。そのため、120円と円安ドル高に動く時に買いの取引を行い、100円と円高ドル安に動く時でも売りの取引を行うことができ、どちらに為替が動いても儲けることができるのです。売りの取引は外貨預金にはない取引ですから、育毛剤にもなじみがない人が多いかもしれません。しかし、相場が大きく変動するような場合はいつでも起こり得るのです。スワップポイントの支払いが必要にはなりますが、FXでは売りの取引を活用できることを念頭においておく必要があるでしょう。ところでこのコラムをずっとお読みいただいている方は、私が市場の平均よりも脱毛に強気なことが多いのにお気づきでしょう。それにはいろいろな理由がありますが、実は大方の市場参加者も同様ではないかと思います。それはドルとアメリカが依然として「巨人」であり、巨人が強いことは見ている者を安心させるからです。どこかで聞いたようなフレーズですね。そう、プロ野球です。巨人が強いと景気刺激効果があるとさえ言われます。巨人は現在中日の背中が次第に遠くなり、苦戦しています。スポーツニュースなど見ていても、一年間の長丁場を勝ち抜くのはとても無理なような気がします。しかし、ニュース番組に限らず(メジャーを先に報じるケースが増えていますが)、日本のプロ野球は巨人が一番大きな扱いを受けており、私のように実況を見ない視聴者でも、巨人の状態だけは何となくわかるものです。巨人は常に日本のプロ野球界をリードしてきました。最も豊かな球団であり、最新の理論や技術を球界に紹介し、スター選手を輩出し、集めることで常に日本中から注目されています。それはちょうど、アメリカの金融市場が世界中の資金を集め、常に注目されていることと重なります。それに比べると、ユーロは古くからの球団が名前を変え、その力は大方が認めているという点で,いわば西武でしょうか。円は、強いだろう強いだろうと言われながら何度も期待を裏切り続け、何年かに一度は期待に応える阪神?さらに言えば、オーストラリア・ドルやカナダ・ドル、ウィークリーマンション・マンスリーマンションは日本では高金利の外貨預金商品として銀行がたびたび売り込みます。しかしこれらは「球団」よりもむしろ一選手、例えば広島の「赤ゴジラ」嶋選手のイメージでとらえた方がいいような気がします。話をドルに戻すと、パ・リーグの球団合併と一リーグ制にこだわる巨人の渡辺オーナーが、私にはイラクとアルカイダの関係を強調し続けるブッシュ大統領に見えてしかたありません。ナベツネ氏の言動は決してプロ野球のためにも巨人のためにもならないでしょう。しかしだからと言って、巨人の選手に人気があることに変わりはないようです。例えばどこかのスポーツ紙の記事(と言っても見出ししかみていませんが)のように、巨人がパ・リーグに移るようなことがあれば、世間の注目がパ・リーグに向かうだけのような気がします。ブッシュ大統領のネオコン的な対外政策は、ドルの不安要因になっています。また軍事費拡大による財政再建の遅れという形で、国内経済の悪材料も作り出しています。しかし世界中のどこの市場(国)が、米国ほどその一挙手一投足を注目されているでしょうか。ブッシュの言動で不安が高まっても、グリーンスパンがしっかり安心させてくれます。(グリーンスパンはそのあたりを非常に意識した発言をします。)他の国はさておき、米国の指標や金融市場の動きを、世界中の市場参加者は逐一追いかけています。それは勿論、純粋に「ドルはどちらに行くのか」という立場からのことでしょうが、同時にドルが崩れては困るということは否定できません。世界経済のアンカーとしての米国とドルは、今なくなってしまうことができないのです。弱くなるなら売って儲ければいいではないか、と口では言っても、その帰結をおそらく誰もが考えているのでしょう。ドルは長期的に下落を続けている、と言われます。また、全くの裏返しではありませんが、「為替相場の歴史は円上昇の歴史だ」と言う人もいます。いろいろな根拠はありますが、ほとんどの場合行き着くのは、米国の経常赤字が解消されず、むしろ今も拡大傾向にあるため、それが「ドルの下落によってしか解消されない」という、「理論的な」主張です。私もここで何度も書いているように、対外収支は非常に大切な要因だと考えており、それが米国経済の根幹を本当に危うくする可能性は否定できません。たしかにドルはかつてのドルではありません。ですから、巨人戦の視聴率が1ケタ台になったように、ドルも80円まで売られるようになったのです。その意味で、世界はたしかに動いています。ただ、かつて西武が日本シリーズで巨人を破った時、「球界の新盟主」とも言われました。その後西武はパ・リーグのトップ球団として今もその力を保つ一方、巨人は何度かの優勝はしたものの、昔のような圧倒的な力があるとは言えません。それでも「野球は巨人」というのが現状です。ヤクルトファンも横浜ファンも、ホームで相手が広島や中日の時には球場に行かなくても、巨人戦では席を埋め尽くすことが多いのです。目の前ではホームチームに負けても、よその球場ではきっと勝つ強いチーム。そう思っているのではないでしょうか。冷静なエコノミストとは違い、肌でドルの動きに接している市場関係者は、自分がドル売り材料をつかんだ時は「売りだ!」といいながら、そうした野球ファンのような心境ではないでしょうか。そして、実際に市場を動かしているのは彼らなのです。